中国からの撤退記事について思うこと

朝日新聞デジタル:ヤマダ電機、南京店を5月末閉店 尖閣問題で買い控え - 経済・マネー 

 

こういう見出しはほんとに誤解を与える・・・・。メジャーな媒体がこんな釣りタイトルを使うとは。。改めて情報を選択する必要性を感じる。

尖閣で拍車が掛かった可能性はあるにしても、問題はそこではない。

少なくとも顧客に不満を言ってはいけない。

仮に許容できるとすれば、従業員の安全のため。(そんなことも本来無いと思うけど)

 

こちらの記事ではまともなことを・・・

http://ryutsuu.biz/store/f042225.html

中国国内での家電市場環境の変化に加え、サプライ・チェーンの構築が不十分だったことによる販売不振等を理由としている。

 

今、中国の家電量販店だって、大苦戦している。

蘇寧が、LAOXを買収したのも、変化をおこそうと頑張っているからだ。

最近ではメトロのように、日本以外の外国企業だって撤退している。

というより小売業自体が概ね苦戦している。

 

そもそも、特にデジタル機器・家電に関しては、個人需要が軒並み一巡している。

これって日本でも同じだと思うが・・・・。

一巡しているってことは、一度は買ったことがあるわけで、そうすると評価する目をもったことになる。リアル店舗の店員は応対がダメだから、ネットで商品情報や評価(クチコミ)を自分で収集して自分で判断して買う。しかもネットは猛烈に安売りしてくれる。

 

 

一度でも売場に行けば如実にわかる。

どう贔屓目に見ても売れる要素が無い。

 

たまに空気清浄機などの特需はあるだろうけど、店の努力じゃないから。。。

 

日本のヤマダだって、日用品の売場がドカドカできて、肝心のデジタル機器の品揃えはひどいし、ポイントが付いても価格高いし、保証があると言われても、ほんとにどこまで面倒見てくれるのかわからないし。

 

日本だったらまだ良さそうだが、中国だと門前払いされかねない。仮に受け付けされても、いつ修理されるか、別料金と言われるかわかったもんじゃない・・・・。

 

富裕層あたりは、自分で買わなくても何らかのツテで回ってくる可能性もあるし、自分で店に行くことは無いだろう。(見てもわからない可能性も・・・)

 

もう、NBの量販型専門店は流行らない。一見すると客がいるように見えても大概は買うというより確認のため。家に帰ってネットをチェック!

したがって、専門店の名の通り、相当マニアックな商材まで扱う根性で行くか、PB家電でもやるか、回転率のよいベーシック商材だけに絞って、あとは食品とかうまくミックスした新業態店舗として生まれ変わるか。はたまた、売場ではなく展示場と割り切れるか。

 

ほんとに賢い人ほど、店では買わないですよ。

そもそも、家に居ないから、買い物にもいけないんだけどね。

 

中国ビジネスの崩壊 ~未曾有のチャイナリスクに襲われる日本企業

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