端午説

中国の祝日は旧暦を採用していることが多いです。

日本では5月5日が「こどもの日」で祝日ですが、中国では明日が端午節の祝日。

 http://www.lasercreate.com/useful/lineup/chinese-calendar.html

 

日本と同じというか、由来は中国のようで「粽(ちまき)」をいただく習慣があります。

こないだ、中国語の教室で、日本では「柏餅」をいただく習慣もありますよ、という話をしましたが、先生(中国人)にとっては「??」でした。

そういえば何でだろう。。。

もちろん「ちまき食べ食べ~」っていう歌もあるくらいだから、昔から日本でも粽はあったんだろうと思いますが、、柏餅やら五月人形やら鯉のぼりやら、あれこれくっついて来ますね~。

 

で、wikiを見て色々びっくり。。というか不勉強。。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%AF%E5%8D%88

 

▼風習的には粽が最も古そうですが、由来的には若干悲しいものが・・・・。

“紀元前3世紀の中国、楚で始まったとされる。楚の国王の側近であった屈原は人望を集めた政治家であったが失脚し失意のうちに汨羅江に身を投げることとなる。それを知った楚の国民たちはちまきを川に投げ込み魚達が屈原の遺体を食べるのを制したのが始まりと言われている。”

 

▼柏餅は日本独特

“柏餅を食べる風習は日本独自のもので、柏は新芽が出るまで古い葉が落ちないことから「家系が絶えない」縁起物として広まっていった。”

 

▼その昔は、女性の節句だった?

“男性が戸外に出払い、女性だけが家の中に閉じこもって、田植えの前に穢れを祓い身を清める儀式を行う五月忌み(さつきいみ)という風習があり、これが中国から伝わった端午と結び付けられた。すなわち、端午は元々女性の節句だった。”

 

▼宮中では

“宮中では菖蒲を髪飾りにした人々が武徳殿に集い天皇から薬玉(くすだま:薬草を丸く固めて飾りを付けたもの)を賜った。かつての貴族社会では薬玉を作りお互いに贈りあう習慣もあった。”

 

▼菖蒲→尚武  五月人形

“鎌倉時代ごろから「菖蒲」が「尚武」と同じ読みであること、また菖蒲の葉が剣を形を連想させることなどから、端午は男の子の節句とされ、男の子の成長を祝い健康を祈るようになった。”

 

▼こいのぼり

“「こいのぼり」が一般に広まったのは江戸時代になってからで、関東の風習として一般的となったが京都を含む上方では当時は見られない風習であった”

“こいのぼりをたてる風習は中国の故事にちなんでおり、男子の立身出世を祈願している。典型的なこいのぼりは、5色の吹き流しと3匹(あるいはそれ以上の)こいのぼりからなる。吹き流しの5色は五行説に由来する。”

後漢書による故事で、黄河の急流にある竜門と呼ばれる滝を多くの魚が登ろうと試みたが鯉のみが登り切り、竜になることができたことにちなんで鯉の滝登りが立身出世の象徴となった。”

 

 五行説の色:青(緑)・紅・黄・白・玄(黒)

 

 もともとは旧暦の梅雨の時期(6月)にあげられていたので、季語としても夏に該当する

 

う~む、時代とともにこれだけの風習が変化したり、ミックスされる祝日って他にあるだろうか。

 

日本の歴史は深い深い。